アルゴリズムやデータ構造をただ紹介するだけでなく、図を用いた設計や検討を通して根本に迫る良書。
問題に対する著者の検討&思考過程を通じて、創造力や発想のひらめきが鍛えられます。特にコラム7「封筒の裏で…」は、論理的な考え方を養うのに大変有効だと思いました。
また各コラムの最後には、なかなか興味深くてユニークな問題が収録されています。それら問題の多くは一筋縄では行きませんが、巻末にヒントと解答が掲載されているので、安心してじっくり取り組めます。
本書は「プログラミングの王道」として、中級者がステップアップするのに最適な一冊となるでしょう。
ちなみに原書のタイトルは「Programming Pearls」で、邦題はセンスが光る名訳だと思いました。 |