ゲームデザイン
ゲーム企画に欠かせない発想力&創造力を、先人から学ぼう!

 

ゲームシナリオ作法
川辺 一外
4883177718

★★★★★

 極めて実践的かつ具体的なゲームシナリオ作成入門。

ここまで明瞭なシナリオ作成法を私は他に知りません。ステップ形式で大変分かり易いので、初心者の方にもオススメです。

本書は、著者川辺氏の考案した「ドラマ・ファクトリー」という創作支援システムのチェックシートが付属しています。
それを埋めて行く事で、シナリオが徐々に出来上がって行く構成になっています。
これがとても実践的なのでドラマ・ファクトリーだけでも十分元は取れると思います。

また所々に著者のシナリオに対する洞察が書かれていますが、これがとても「深い」です。
繰り返して読む度に、新たに気付く事が結構あります。シナリオの根本にある著者の深遠な哲学を感じました。

後半は、ドラゴンクエスト(1〜6)とファイナルファンタジー(6〜8)のストーリーを例に挙げ、ドラマファクトリーの構成に基づいて解説しています。
この解説が単にほめるだけでなく、シナリオの問題点を色々指摘していて面白いです。
特にF8のストーリーに対する突っ込みは、私が今まで漠然と抱いていた違和感が明らかになりとても納得できました。

RPGのシナリオを書きたい人だけでなく、小説を書きたい方にも本書は強力な武器となる事うけあいです。
(実際にこの本を参考にして、小説を書き出版した人を私は知っています)

あと続編である ゲームシナリオのドラマ作法 も同様に良書なので、2冊共にオススメです。
こちらは、本書とは違ったアプローチでシナリオの根本に迫っており、より「深く」シナリオの構成を学べます。
(ちなみに例に上がるゲームも新しくなってます ドラクエ:7〜8 FF:9〜10)



ゲームデザイン脳
―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap)

桝田 省治 帝国少年
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★★★★

 「リンダキューブ」や「俺の屍を越えてゆけ」等を手がけた桝田省治氏の発想に迫った一冊。
いわゆる奇抜なゲームで知られる氏が「どうやって着想を得て、どのようにゲームとして纏めるのか?」に至るプロセスを赤裸々に解説しています。

過去の作品を例に取り上げながら極めて具体的に書かれているので、思わず「なるほど〜」とうなってしまう事が多いです。

特に第2章の「着想を企画書に落とす」では、俺屍やリンダキューブを例に氏の思考(発想)過程がイメージし易く解説されています。ゲームシステムの意味にも言及していて、とても興味深く読めました。
まさに「これがゲームデザイン脳か!」と叫びたくなりました。

企画志望の人はもちろん、創造力を高めたい全ての人にお薦めです。


横井軍平ゲーム館 RETURNS
ゲームボーイを生んだ発想力

横井 軍平 牧野 武文
4845910500

★★★★

 ゲームボーイをはじめ、数々のヒット商品で任天堂を支えた横井軍平氏のインタビュー集。
氏が任天堂で手がけた電子玩具の開発裏話が多数収録されています。

挙げられている作品は、ウルトラハンド、光線銃、ゲーム&ウォッチ、ゲームボーイなどなど
読みながら横井氏の創造力に何度も驚かされました。
氏の開発哲学だったいわゆる「枯れた技術の水平思考」が具体的に語られた貴重な記録と言えます。

つくづく氏の早すぎる死が惜しまれます。


ゲームデザイン誇大妄想狂 (I・O BOOKS)
清水 亮
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★★★★

 知る人ぞ知る奇才&天才?こと清水亮氏が、ゲームデザインについて言いたい放題に語った本です。
氏の文章全般に言えますが、説明の仕方が秀逸で頷きながらスラスラ読めました。

内容は一般的なゲームデザイン論とは異なり、人口知能(無能)や複雑系、モンタージュ理論など、珍しい切り口からゲームデザインを分析しています。

まさに「書籍名に偽りなし!」で、著者のゲーム観が炸裂しているエネルギッシュな一冊です。


ゲームシナリオのためのファンタジー事典
知っておきたい歴史・文化・お約束110

山北 篤
4797359846

★★★

 一言で言うと、ファンタジーゲームの世界観を考える際に便利なネタ帳。

ヨーロッパの歴史や、実在した武器、宗教、魔法、伝承の怪物、人々の生活などゲームの世界観を構築するヒントが、分かり易くまとめてあります。
また西洋だけでなく、東洋の事柄にも触れてあり、東西幅広く知識を得られる内容になっています。

単純に読み物としても面白く、読み終えると少し歴史に詳しくなった気がします。


ゲーム屋のお仕事―それでもゲーム業界を目指しますか?
島国 大和
4839915490

★★★

 厳密にはゲームデザインの本ではありませんが、ここで紹介しておきます。
ゲーム業界の内側を自虐気味?に綴った一冊。
秀逸な4コマ漫画が随所に載っており、これだけでも買って損は無いと思いました。

ただ内容に派頷ける部分も多くありますが、やや誇張気味に書かれた印象が強いです。学生はこれを真に受けてビビらないよう注意して欲しいです。


ゲーム屋が行く!―デジタルオタク業界で生き残る道
島国 大和
4839916357

★★★

 上の続編。同様に学生は真に受けてビビらないよう注意して欲しいです。
4コマ漫画は相変わらず素晴らしいクオリティー。あるあるネタとしても冴えてます。





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