JavaScriptでAndroid/iOS両対応アプリが作れるフレームワーク「Titanium(タイタニウム、チタニウム)」、その嬉しい日本語の入門書です。
私がガラケー向けに作っていたEBATimeというアプリを、スマートフォンに移植した際に使用したのがこのTitaniumです。
正直使う前は「え、なんでJavaScript?動作速度遅そうだわー。」などと侮ってました。すいません許してください、そんなことありませんでした。実際にはJavaScriptを中間言語にコンパイルして実行するので、そこそこ軽快に動きます。さすがにゲームは少し厳しいですが、ツール系アプリなら十分に実用レベルです。そして何より、ライブラリがとても良く出来ていて開発がし易いので、マルチプラットフォームではなくても採用するメリットが十分ある!と考えを改めました。
過去に業務や趣味で数多のライブラリやフレームワークを扱いましたが、Titaniumの使い易さにはマジで心底驚きました。何というか「かゆい所に手が届きまくる」感じで、やりたい事が比較的少ない行数で実現できるように設計されています。昔触ったB○EWライブラリのダメダメ設計とはまさに天と地の差です。いや比べる意味は全く無いのですが…
開発元が公開しているサンプル「Kitchen sink(キッチンシンク)」もよく出来ていて、これとAPIドキュメントを見れば大体の組み方は分かります。APIドキュメントは英語ですが、洋書とか読まない私でも分かるくらい簡潔に書かれています。日本語でも意味不明で暗号みたいだったM社やS社のライブラリとはエライ違いです。
ここで挙げた2冊は数少ない日本語の解説書です。両方とも丁寧に書いてあって、基本的な仕組みを学ぶのに大いに助かりました。分かり易いサンプルが色々掲載してあり、かなり参考になります。そしてやっぱり日本語だと安心感があります。Titaniumのバージョンが少し前ですが大部分の内容はそのまま通用しました(2014年現在)。あとTitaniumに関する小ネタやTipsも豊富なので、読んで得する内容だと思います。とにかくTitaniumを使う時には是非読んで欲しいのが、この2冊です。
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