Unity
スマートフォンからコンシューマーまで多彩なプラットフォームに対応したゲームエンジン

Unityとは多種多様なプラットフォームに対応した無料で使えるゲームエンジン(開発ツール)です。
これ一つでAndroidやiOSはもちろん、パソコンや家庭用ゲーム機でも動かせるという恐ろしい子です。

あとプログラミング言語にC#が使えるのもデカいです。最近のC#は凄まじく便利になったので効率が段違いです。



Unityで作るスマートフォン3Dゲーム開発講座
夏木 雅規 寺園 聖文
Unityで作るスマートフォン3Dゲーム開発講座

★★★

 私はこの本でUnityの使い方をゼロから学びました。巷にはたくさんのUnity入門書が売ってますが、私的にはこれがベストです。以下にその理由を列挙したいと思います。

(1)オールカラーで見易い
 UnityではGUI画面で設定をする事が多いのですが、ウィンドウのカラー写真があると変更する項目が分かり易いです。特にUnityの設定画面は結構カラフルなので結構重要。

(2)サンプルのゲームが作っていて楽しい
 学習の為だけの無味乾燥なサンプルではなく、一つ一つがゲームとして面白味があります。特に物理エンジンのサンプルは、短いソースでしっかり頭脳パズルになっていて唸りました。

(3)実践的なテクニック
 最初のサンプルで早速プレハブとコルーチンを扱っていますが、この二つは私がまず最初に知りたかった事なのでいきなりストライクでした。何を隠そう?この二つはUnityを使う上での必須テクです。こういう技を最初で紹介する構成は巧みで素晴らしいです。
また二つ目のサンプルではパーティクルを解説してあり、これも便利すぎる機能なので助かりました。

(4)スマートフォン向けの内容
パソコン前提のUnity書籍の場合、サンプルをスマホで動かすと処理落ちしまくったりしますが、本書はしっかりスマートフォンを考慮した内容になっています。おかげで私の旧式スマホでもサクサク動きました。

ちなみにCubeTheCubeの8割くらいはこの本の内容で出来ています(マジ)。本書なしでは公開まで辿り着けなかった・・・というのは少し誇張気味ですが、学習と開発に要する時間をかなり短縮できたのは間違いありません。

将来私が年を取った際に「ワシはな、あの本が忘れられんのじゃ・・・」と言いながら若者に説教しそうです(ウザイですね)。


Unityゲーム開発 オンライン3Dアクションゲームの作り方
竹内 大五郎 石黒 赳彦 高橋 誠史 香川 寛和 河本 健太郎
4797374403

★★★★★

 私的Unity書籍ツートップ、第二の刺客。
こちらはある程度Unityを使った人向けの本です。上の本よりも更にUnityに搭載されている便利機能をガッツリ使って行きます。

森と大地に囲まれた3D空間で女戦士がモンスターと闘うアクションゲームを作りながら、Unityの色々な機能を学べます。地形の作り方、キャラのアニメーション、当たり判定、敵のAI、各種エフェクト、サウンド、ネットワークなどなど。

特に当たり判定絡みの解説が充実しているので、Unityの衝突判定コンポーネント(コライダ)を具体的にどう使うのかが良く分かります。具体的には、アニメーションとの融合、イベントの使用、アイテムや敵AIとの連携等、ゲーム開発に即した使用例を見ることができます。
あとこちらもオールカラーなので見易く、実際の画面や動きをイメージする上でかなり有効です。

注意点として、本書はパソコンがターゲットなので、そのままだとスマートフォンでは処理落ちの恐れがあります。スマートフォン向けに開発する時は、実機で動作を少しずつ確認しながら進めましょう(まあ普通の事ですが)。

総合的な内容と応用に優れ、二冊目のUnity本として最適な一冊だと思います。





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