Java 中級〜 更なるJavaの真髄へ　仕組みを知れば見えてくるモノがある

スッキリわかる Java入門 実践編 (スッキリシリーズ) 中山 清喬 ★★★★★ 　Java 初心者/入門/基礎ページで紹介している入門編の続編。こちらは前作以上の良書だと思います。 その大きなポイントは、単なる文法紹介に留まらず開発現場の知恵も交えてある点です。 多くの入門書では、機能や文法を解説するけど「これを実際どう使うのか？」がイメージしにくい事が多いです。 それに対して本書は、開発現場のどういった場面で有効なのかをしっかり解説してくれます。 つまり、かなり実践的な内容になっています。 また後半は設計や開発手法の内容に入っていくので、言語を問わない知識が得られます。 ここで紹介している事柄はどれも有用なので、本書をベースにして他の書籍でより詳しく調べてみるのも良いかと思います。 開発現場で最低限知るべき知識が綺麗に入っているので、即戦力として使える一冊です。 Javaの鉄則―エキスパートのプログラミングテクニック ピーター ハガー Peter Haggar ★★★★ 　Javaの基礎を理解した人に、次のステップとして、お薦めしたいのが本書です。Javaを最大限効率的に使う為に、かなり実践的な68個の鉄則(テクニック)が収録されています。 ややJavaのバージョンは古目ですが、多くのテクニックは今でも大いに有効です。 それぞれの鉄則は独立した内容になっているので、順番に読むだけでなく、知りたいものを選んで読む事もできます。また多くの鉄則は3〜5ページ程度なので、短時間で必要な情報を得ることができ、大変便利です。 本書でJavaをより深く理解できれば、より効率的で堅牢なプログラムを組めるようになります。 JAVAバーチャルマシン (THE JAVA SERIES) ジョン メイヤー 鷲見 豊 トロイ ダウニング Jon Meyer ★★★★★ 　数少ないJavaVM(Java仮想マシン)の解説書です。 JavaVMを扱った訳書は殆ど無いので、大変貴重な一冊だと思います。 内容は、JavaVMの構造と動作原理、classファイルの構成、JavaVMの命令(インストラクション)などを、分かり易く順を追って解説しています。JavaVMに詳しくなると、トラブルシューティングやパフォーマンスチューニング時に大きく差が付くので、全てのJavaプログラマーにオススメしたいです。 なお、凶器になりそうなほど分厚い本ですが、半分はインストラクションのリファレンスなので、ビビる必要は全くありません。 Javaの哲学 岩谷 宏 ★★★★ 　一般的なJava書籍とは違い、Javaの設計思想や背後にある考え(すなわち哲学)に着目した珍しいアプローチの一冊です。 内容は、Javaの仕様が「なぜ、そうなっているのか？」を、設計思想と絡めながら解説して行きます。普段疑問も無くやっていた事に「実は深い理由があった！」的な発見が結構あり、納得しながら楽しめました。Javaという「宇宙」の原理原則を知る事により、曖昧だった事柄が鮮明になっていく過程は、まさに「哲学」という感じでしょうか？ なお本書は入門書と銘打っていますが、Javaの基礎をある程度マスターした人でないと、おそらく理解は難しいと思います。

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